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zoom RSS 実考 マイ・リトル・ラバー AKKO,小林武、藤井謙二

<<   作成日時 : 2007/10/04 21:50   >>

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 「マイ・リトル・ラバー」という名前。

 ポップス本来の、数分間の中に物語を凝縮してみせるポケット・ミュージック。
気軽に聴けて、気軽に口ずさめて、でも飽きない曲。

 「僕はややもすると構造の大きなものに向かいがちだからそんな自分へのアンチテーゼもあった」ピンクフロイドのような音楽も好き。

 「女の子をボーカルにした自由度の高いユニット」

 「やる前から結果が見えてしまうことじゃなく、それぞれの関係にゆらぎや偶然性のあるものにしたかった。」

 【ゆらぎ】…ロジカルな論法では説明できない、女性特有の直感やら皮膚感覚のこと。
それが小林のサウンドメイキングと微妙に反応し合うことを目標とした。恋愛をスピリチュアルなものとして捉えた。

 男性から見たらミステリアスな部分も多い女性ボーカルを柱にしようと考えた。AKKOは音大出身でミュージカルの舞台を目指していた。その過程で藤井謙二という「ギターという僕とは違う楽器を弾く、とても共感できる」奴と出会う。(藤井はロック・バンドバレットで活動後、渡辺美里や寺岡呼人のステージで活躍していた。)

 「本当に何もない、まっさらなところに息づいている、どこにでもいる女の子に魂を吹き込む、といった作業だったと思う」…凄腕プロデューサーとして地歩を固めつつあった彼にしては、ゆらぎとかまっさらとか、一見無計画なスタートに思えなくもない。しかし、これこそがマイ・リトル・ラバーならではの、その後も続いていく自由度の証明なのである。

 デビユー曲「Man&Woman」…洗練されてお洒落、普段着の心で身につまされる、開かれた邦楽の在り方は確かに考えていたことでした。洋楽の要素は入っているけど日本のポップスとしてプライドももっている、そのバランスは」

「自分の理想まで既にファーストで行けた気がした」

 ユーロ・ビート風の量産音楽がチャートを席巻する中、ひとつひとつ音楽を紡いでく慈しみに溢れたアナログ主体の表情豊かな音も実にチャーミングだった。そしてAKKOという一人の女性が作品を通じて社会的な冒険を繰り広げていく、聞き手がそれを追体験していく、そんなワクワクもあった。

 「もともとはAKKOという、天性の素直さと明るさをもった女の子を想定して作品を書いていたつもりが思えばセカンド・シングルの「白いカイト」で既に作品の中に自分自身の精神性が入り込んでしまっていたのかもしれない。そう。いつしか自分自身との融合が始まっていた。
 それまでプロデューサーの立場であった小林が正式メンバーとして加入。

 プライベート上で小林とAKKOは結婚。「evergreen」は2人にとってウェディング・アルバム。そんな変化を受けて、96年以後のの活動は「自分たちの日常と音楽が同レベルに展開していくことになる。」

 楽曲テーマが抜けの良さだけじゃない、内面へ向かうエネルギーももったものとして広がっていく。

 歌詞の単語ひとつひとつへの解釈を深める歌い方のAKKOにはこれまでにない魅力があった。

 female AKKO。一人の女性としてのAKKO。「NOW AND THEN」「YES」はデビユー以来認知されて来た彼女の元気なキャラクターを削ぎ落としていった曲。マイラバのAKKOから一人の女性として表現の場に向かった。藤井謙二の分厚い爆音ギター前回の「ANIMAL LIFE」、ロックンロールを青春してみせる「Suffle」。楽曲ひとつひとつの鮮やかなコンセプト展開が聞きどころの時期。

【めぐり逢う世界】…アコギでリズムを刻み、そこからワイドに展開していくアレンジが気持ちよく、マイナー調でありながらも感情がベタつかない。藤井謙二の演奏するエレキ・シタールにはパット・メセニー的な音の空間処理がかいま見られる。「evergreen」の人気曲。

【アスプレイ】…「必然を大切に曲偶然を作れ」という小林の助言をもとに藤井謙二がひらめきの中から作曲。全体的にオールデイズ・テイスト、モータウン的なウキウキ感を下敷きにしつつ、ワンアイディアに頼らないマイラバならではのサビへの絶妙な展開が目から鱗。パイプ・オルガン、チェンバロなどの音もアクセント。AKKOのボーカルがとっても身近に感じられて、歌の世界観が身につまされる。「TOPICS」の人気曲。

【赤いグライダー】…ザックリしたリフを貴重としたバンド・サウンド。

【ロンリーハート】…藤井謙二のスライドも駆使するギター、形のないもの、心をなんとか具象化したいと願い、歌うかのような切々としたAKKOのボーカル。実験的なイメージ。最後の曲のアウトの仕方は実験的。「THE WATER」の名曲。

【My sweet lord】…タイトルはG.ハリスンの名曲から。思い浮かぶのは五感を研ぎすましながら渋谷あたりの雑踏を颯爽と駆け抜けていく女の子の姿。無駄を削ぎ落としたエイト・ビート。主人公が自分探しってほど重たくないけど、今という波動、心のパラボラ前回で、受け止めようとする姿、それが眩しい。

【FREE】…歌詞がいい。

【evergreen】…これはミュージシャンがよく言う、恋をしているときに出来上がった、思い浮かんだ曲なのでは?

【Private eyes】…これはちょいとeroticだな。当時は「R指定テクノ」と言われたそうだ。AKKOという特定のキャラクターのその先の女性の性、というところまで踏み込んで描いた作品。「コミュニケーションツールとしての音楽をよりローエンドにまで」に向けて考察していった。愛を描くとしても知性・理性よりもっと人間のPrimitive(原始)なものとして描く、「シーツの海」という言葉が象徴するように。曲もメロディの構成より感覚を即座に音に写し取ることを優先したかのよう。曲のスリリングな展開はヘッドフォンで聴くとより鮮やか。小林

マイラバの定型は程よいレンジ感の愛すべき曲。だからといって凡庸じゃなく、聞き飽きさせない。

【Delicacy】…初期のAKKOの誰も寄せ付けない最強の姿、ブイブイいわせる彼女の突破力は無敵。

マイ・リトル・ラバーは要するに”都会のスナップショット”みたいな音楽だ。

歌詞、ボーカル、曲構成、各楽器の使い方…どれをみても「うーん、うまいなぁ」が出てくる音楽だ。

 小林武の巧みな曲作りについては以下を参考にしたい。
http://www.geocities.jp/otowaza/j_top.html

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